慶應義塾大学は、2021年2月よりCO2濃度・温湿度センサー「まもセンサー Air」を三田、芝共立、日吉、信濃町キャンパス約500教室へ導入いたしました。各教室に「まもセンサー Air」本体を設置し、授業中の空気環境を常時遠隔モニタリングしています。
2022年4月教室定員100%での対面授業再開に向けて、塾生の皆さんが安心してキャンパスで学生生活を送れるよう環境整備を整えています。新型コロナウイルス感染症対策として、教室の換気状態が適切に維持されていることを確認するため、CO2濃度センサーを導入し、授業中の教室のCO2濃度をモニタリングする体制を整備いたしました。
複数のCO2濃度センサーの中から検討し、以下の条件を満たす「まもセンサー Air」を選定いたしました。
(1)計測値を遠隔で監視できる。
管財部および施設管理委託者が監視を行う。
(2)計測値が設定値を超過した場合、メールによるアラート通知が送信される。
異常があった場合、施設管理委託者が現地の確認を行う。
(3)計測履歴をCSVファイルとしてダウンロードできる。
計測値を基に今後の改修などを検討する。
(4)計測値を端末本体に表示しない。
利用者に不安を与えないように、教室内では計測値を表示しない。
(5)既存のネットワークに依存しない。
設置台数が多くなるため、学内の既存ネットワーク負荷を避けたい。
(6)イニシャル、ランニングコストが抑えられる。
教室内の空気環境を遠隔でモニタリングすることにより、無駄な換気設備の整備や、窓や扉の常時開放による室内環境の悪化と非効率な空調運転を防止できると見込んでいます。
「まもセンサー Air」はCO2濃度以外に温湿度も計測できるため、教室内の換気設備や導入機器の改善の参考になると考えています。今後は教室に加えて、事務室、会議室、書庫などにも設置し、塾生の皆さんやご利用者に安全、安心な環境を提供してまいります。